安産祈願に行こうと思っていたのに、あっという間に5ヵ月の戌の日を過ぎてしまった…!
妊娠中はつわりや、その他体調不良に悩まされることも多く、またご自身や家庭の事情で5ヵ月の戌の日にお参りに行けなかったという方もいらっしゃるでしょう。その場合、5ヵ月を過ぎてから安産祈願に行っても大丈夫だろうか、と不安になるかもしれません。
でも実は、安産祈願はいつ訪れても大丈夫なんです。
ここでは5ヵ月を過ぎてからでも安産祈願に行っても良い理由を、詳しくご紹介いたします。
安産祈願は5か月を過ぎても大丈夫!
安産祈願は、妊娠5ヵ月目に最も近い戌の日に行くものとされています。ただ、結論から言うなら、安産祈願は5ヵ月を過ぎてから行っても大丈夫です。
あくまで安産祈願は気持ちの問題です。行かなかったからといって、難産になるわけではありません。ただ、安産祈願に行っておくことで、お母さん自身が「安産祈願にも行ったのだから」と前向きな気持ちで出産に臨めるようになること、それこそが安産祈願の一番のメリットなのです。
そもそも、安産祈願は『無事に子供を産めるように』という気持ちで行うものです。5ケ月過ぎても、多くのお母さんはその気持ちに変わりはないことでしょう。安産祈願に行きたいという気持ちさえあれば、いつ行っても寺社も受け入れてくれますから、安心して、ご自身に無理のない日に出かけてみてくださいね。
安産祈願は戌の日でなくてもいい!?
実は安産祈願は戌の日でなくても大丈夫なんです。
古文書でも、安産祈願は戌の日以外にも行って良いものとされています。ちなみに古文書では戌の日の他に、『申子』『乙丑』『丙午』『庚子』『辛酉』も安産祈願に向いていると記されています。もちろん、これらの日にだってこだわらなくても大丈夫です。
多くの寺社ではいつでも安産祈願を行ってくれますし、なにより安産祈願の日取りは、お母さんの体調を第一に考えるべきです。
とはいえ、お腹の赤ちゃんのために、無理をしてでも行った方がいいのかもと思われる方もいらっしゃるでしょう。もしかしたら、周囲の人から、戌の日に安産祈願に行った方がいいと、圧力をかけられることもあるかもしれません。
実際、筆者は7ヵ月過ぎてから、しかも家族との予定が合わず戌の日ではない日に安産祈願に行ったのですが、友人から「戌の日に安産祈願行かなかったの?子供のためにも行ってあげたらよかったのに」と言われたことがあります。母親からしたら「子供のために」といわれると、本当に辛いものです。
筆者自身、当初は、安産祈願も行ってあげられないなんて、子供にとって良いお母さんじゃないのかもと悩んだこともあります。こうしたケースに限らず、妊娠中はホルモンバランスが崩れて、精神的に不安定になる方も多いものです。ちょっとした一言で傷ついてしまったり、自分を責めてしまったりすることもあるかと思います。
でも、戌の日に安産祈願に行かなくても、結果的には安産でした。周囲には安産祈願をしても難産になる方もいれば、全く行かなくても安産で子供を産めた方もいます。出産は、安産祈願の有無で変化するようなものではありません。だからこそ、安産祈願のために無理をしたり、心無い言葉に傷ついたりする必要はないと思うのです。
ただ、自分自身が前向きになるために安産祈願を利用するのは大いにありだと思います。すべてやることをやったぞ!と思えれば、産むときも不思議と力が湧いてくるものです。
安産祈願に行くかどうか、安産祈願の日にちはいつにするかどうか、それらを決めるときは、自分の気持ちを一番大切にしてみてくださいね。おなかの赤ちゃんは、お母さんが嬉しいと思えるのが一番なのですから。
まとめ
安産祈願の日取り決めは意外と難しいものです。
もちろん5ケ月の戌の日に行けるのが理想ですが、そうでなくても落ち込むことはありません。お母さんが行きたいと思える日が、安産祈願のベストな日にちです。
お腹の赤ちゃんと過ごせる長いようで短い10か月、安産祈願のことも含め、できれば楽しんで日々を過ごしてみてくださいね。